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税理士のお仕事相続税

実家の相続が気になり始めたら。。

税理士のお仕事

「親はまだまだ元気だけど。なんとなく「相続」という言葉が気になってきた」という方に。
ご両親が元気なうちに、してほしいことがあります。それはご実家が誰のものかを確認することです。。

 

※公開日または更新日時点の法令に基づき記載しています。
わかりやすく解説するために法律の詳しい内容を省略、簡素化しています。

 

実家が先代名義のままになっていないか、確認してみましょう。

なぜ確認が必要なのか

実家の相続が気になり始めたら、まずは土地建物が親の名義であるかを確認することをお勧めします。

なぜなら、実家の土地建物が祖父から相続で譲り受けた場合など、その当時遺産分割されておらず名義が祖父のままになっている。なんてことがあるからです。

このような状況のまま、父親の相続が発生してしまうと、実家の土地建物も祖父の相続の時の相続人と共有の財産となり、父親の相続についての相続手続きにおいて、祖父の代の相続人まで遡って手続きが必要となり、手続きが複雑になります。

また、先代名義のままのだと売却することも難しいです。

なので、

ご両親が元気なうちに、ご実家の土地建物について、先代名義のものや共有になっているものがないかを確認し、実家の土地建物の権利関係を整理することが大切です。

かわばた
かわばた

相続が発生する前に、ご両親とそのご親戚とでお話していただくことで、
世代をまたいで相談するよりも、解決しやすいですね。

名義の確認の仕方

実家の土地建物について、その名義を確認したい時は、土地 家屋について全部事項証明書で確認ができます。証明として使用する場合は所轄の法務局で申請しますが、名義を確認したいだけであれば、出向くことなくインターネットで可能です。

まずは地番 家屋番号の確認

土地建物の名義を調べるためには、その土地の地番と、建物の家屋番号が必要です。

全部事項証明書を取得する際に、どの土地建物のものがほしいのか指定しますが、その際、住所ではなくその土地建物に付けられた地番 家屋番号によって指定します。

日常生活では地番や家屋番号は使わないので、なんのことかわからない方も多いのでないでしょうか。

地番や家屋番号は固定資産税の納税通知書やブルーマップなどで調べることができます。

固定資産税の納税通知書で確認する

1番簡単に調べられるのが、実家の固定資産税の納税通知書を確認することです。
この写真の場合は左上の赤い丸 本町駅6丁目50−10 というのが土地の地番です。

同じように家屋番号も確認できます。

ブルーマップで調べる

ブルーマップは株式会社ゼンリンが発行している地図で、住宅地図に地番が記載されているので住所から地番を調べることができます。


ブルーマップはその土地の所在地所轄の法務局で閲覧することができ、また、その土地の所在地の図書館などでも閲覧可能な場合があります。

名義を登記事項証明書で確認 ネットでできます!

登記情報が記載される登記事項証明書は、法務局で取得できますが、登記情報の内容を確認したい場合は、登記情報サービスというサイトからインターネットで取得することができます。登記情報はPDFで提供され、証明書としての利用はできませんが、とりあえず内容を確認したいときには、とても便利で、私も仕事で使っています。

このサービスは、クレジットカードでの決済になるので、地番、家屋番号を調べてクレジットカードがあれば利用できます。

登記情報提供サービス

かわばた
かわばた

先代の名義変更がされていないと、相続手続きが複雑になるので、両親が元気なうちに前回の相続(祖父の相続)で名義変更されていないものがないかを確認してみるが大切だなと。感じた事例がありました。財産の評価の前に権利の確認からすることをお勧めします。

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