「以前に提出したはずの申告書の控がない!」「青色専従者給与はいくらで届けていたかわすれてしまった。。」など、過去の申告書や届出書の控を紛失して困ったことはありませんか。そんな時に使える税務署の閲覧サービスについて説明します。
※公開日または更新日時点の法令に基づき記載しています。
※わかりやすく解説するために法律の詳しい内容を省略、簡素化しています。
過去の申告書や申請書については、閲覧が可能。一部はe-taxからも可能になりました!
申告書等閲覧サービス
自分が提出した過去の申告書や届出書の控を紛失してしまったと気づいた時
どうすればいいか焦った経験はないですか?
私は、新しく関与することになったお客様の 青色専従者の届け出金額 や 消費税の簡易課税届出を提出しているか? について知りたいけれど、お客さまが控えをお持ちでない、という時に税務署で申告書等閲覧サービスを利用することがあります^ ^
納税地の所轄の税務署での閲覧となり、郵送には対応していません。
自分で閲覧する場合の手続き
申告書を提出した、納税地の所轄税務署で「申告書等閲覧申請書」を提出して閲覧することができます。
[本人閲覧に必要なもの]
- 申告書等閲覧申請書 (税務署でもらえますが、ダウンロードして先に記入して行った方が早いですね)
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
- 印鑑(書類に押印していけば良いですが、訂正等がある場合に備えて)
記入した申請書を税務署で提出すると、職員さんが該当の申告書をコピーして持ってきてくれます。(ただしこのコピーはもらえません!!)
コピーをスマホ等で撮影して、内容を確認します。(写真を撮るときは、名前等個人情報を隠した状態で撮影し、職員さんが後で撮った写真をチェックされます。)
申告書の控の再発行ではなく、申告内容の確認が目的になります。
税理士等の代理人が閲覧する場合の手続き
申告者本人だけでなく、税理士等も代理人として閲覧をすることができます。
その場合、1、2、3に加えて委任状等が必要になります。
[代理人のが閲覧する場合に必要なもの]
- 申告書等閲覧申請書
- 委任状(申告者の実印を押したもの)
- 印鑑登録証明書(2に押したい実印)
- 代理人の本人確認書類
- 代理人の身分証(私の場合は税理士証票です)
- 代理人の印鑑
閲覧請求に行くのは時間に余裕がある時がいいですよ!
先日、私が行った時、書類が出てくるまで1時間超待ちました。。。。
古い書類の時は倉庫にあることもあるので時間がかかるようです。
e-taxでの閲覧申請等とは
2022年から書面又はe-Taxで提出した所得税の確定申告書等について、マイナンバーカードとe-Taxを使って、PDFファイルを取得できる「申告書等情報取得サービス」が始まりました。
税務署での閲覧との違いは
- 直近3年分(令和2年分以降)の、所得税の確定申告書、青色決算書、収支内訳書が対象
- PDFファイルをダウンロードして、印刷が可能(これは便利ですね)
- 代理人は利用できません
- 所轄税務署へ行く必要がない(ここが一番のポイントです)
などです。
対象の書類が限られているのですが、個人の所得税について必要なときは便利なので使ってみる価値がそうですね。(代理人はできないので、私が仕事で使うことは出来なさそうですが。。。)
過去にe-taxで提出した申告書については、このサービスを使わなくても、e-Taxにログインしてメッセージボックスから表示することができますよ!(マイナンバーカードが必要です)
コメント